リリース概要
一般社団法人路上博物館(所在地:東京都文京区、代表理事兼館長:森健人、以下「路上博物館」)では、2021年6月1日より初心者向けに博物館の標本を観察する方法を体験しながら学べる標本観察入門キット「立体標本」の開発を開始したことをお知らせします。立体標本は、博物館に収蔵されている骨格標本の3Dモデルを6つの角度(上下左右、正面、後)から撮影したレンダリング画像が印刷された立方体のペーパークラフトです。
立体標本のコンセプト
路上博物館ではこれまで、博物館標本の3Dモデルの公開や、3Dプリントレプリカの販売を行ってきました。これまでの取り組みを通じて、研究者や慣れている人であれば簡単に発見できる情報が、初学者ではどこを見ていいかわからずになかなか発見できない、という課題が見えてきました。
そこで立体標本では、上下左右、正面、後の6面から見たレンダリング画像まで情報をあえて削ることでどなたでも親しみやすい観察体験を目指しました。具体的には以下の3つの特徴があります。
1)観察する角度を限定する
立体標本は上下左右、正面、後の6つの角度から見た標本の投影図(正射画像)が印刷されているため、観察できるのは6つの角度しかありません。そのため、どんな人でも同じ角度から簡単に観察することができます。
これによって例えば大学の授業や博物館のワークショップなどでも、参加している全員が同じ角度から標本を観察することができます。
2)レンズの歪みを無くす
立体標本には、本物の標本を三次元計測して作成した3Dモデルから作成した正投影図が印刷されています。これによって、写真では必ず発生してしまうレンズの歪みを無くすことができています。そのため、どの部位も正しい縮尺で描かれています。
3)必要な情報を書き込める
立体標本は6つの平面から構成されています。これによって、観察の補助に必要な線などの情報を書き込むことができます。こうした補助線を引くことでより観察しやすいように加工することが可能になります。
立体標本では、観察しやすくするためにあえて情報を削りながらも元国立科学博物館の研究者であり路上博物館の館長でもある森健人氏の監修によって実際の研究や大学の授業でも活用できるクオリティになっています。そのため、立体標本は子どもから大人まで誰でも楽しむことができる、博物館の標本を観察するための入門キットになっています。
立体標本の使い方の例:ライオンとシマウマの頭の骨を見比べてみよう
立体標本は2つの種類を並べることでも楽しむことができます。
全国の博物館が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で開館時間の短縮や閉館する中でも、自宅に居ながら本格的な標本の観察体験をすることができます。
また、立体標本を使って観察の訓練をしたあとで、博物館の本物の標本を見ると観察できる情報量が格段に増えていることを実感できます。これは博物館で得られる体験をグレードアップすることであり、立体標本は博物館における標本を観察する体験価値を向上する商品でもあります。
また、こうした観察のトレーニングは様々な物事を正確に観察する能力を鍛えることにつながり、昨今注目されているアクティブ・ラーニングやプロジェクトベースドラーニングに対して非常に効果的であると私達は考えています。
立体標本の商品概要
サイズ:
立方体時:90mm×90mm×90mm
※タグ含まず
販売時:A4サイズ(A3サイズ2つ折り)
収納時:A4サイズ
価格:
未定
販売時期
2021年夏頃予定
動物の種類:
ライオン(国立科学博物館収蔵 標本番号:NSMT-M42347)
シマウマ(国立科学博物館収蔵 標本番号:NSMT-M01825)
※順次追加予定
※本ページ下部に元となった標本の3Dモデルを掲載しています
企画・開発:
一般社団法人路上博物館
対象年齢:
小学生以上
材質:
紙
立体標本第1弾に登場する動物
立体標本の第1弾では、以下の3種類の動物の頭骨の販売を予定しています。
ライオン(国立科学博物館収蔵 標本番号:NSMT-M42347)
サバンナシマウマ(国立科学博物館収蔵 標本番号:NSMT-M01825)
※予定は開発状況などによって予告なく変更になる可能性があります
販売パートナーを募集しています
路上博物館では、本商品を取り扱う販売店・卸売事業者を募集しています。ご興味がある法人様はお問い合わせ下さい。販売価格が決定次第(2021年6月中を予定)本リリースでお問い合わせいただいた方限定の卸売りメニューをご提案させていただきます
本件に関するお問い合わせ先
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