路上博物館3D撮影旅団の第2期(2024年度)団員を募集します!
3Dスキャンや3Dプリント、AR・VRなどのXR技術を学び、博物館の資料を3Dスキャンして作品を作る活動をする「路上博物館3D撮影旅団(通称「旅団」)」の第2期団員を募集します。
昨年は夏の期間にレクチャーを集中し、2月に作品発表会を行うスケジュールでしたが、今期はだいたい月2回(リアル1回オンライン1回)の活動に加え臨時の遠征(博物館や企業など)活動をする形式で実施します。
旅団に参加していろいろな博物館に行きたい人、作品づくりに取り組みたい人はぜひご応募下さい。
5.10追記:募集要項の説明動画を公開しました!:(Youtubeに飛びます)
※必ず入団申請前に募集要項をよく確認してからご応募下さい※
路上博物館3D撮影旅団について
路上博物館3D撮影旅団(通称「旅団」)は2023年度に休眠預金助成事業の助成を受け発足したコミュニティです。博物館資料を多くの人々が活用できる未来をつくることを目指して活動しています。旅団では「収録」「公開」「活用」の3本柱で活動を行います。
「収録」…博物館の資料を3Dスキャンしてデジタルアーカイブをつくります。これによって貴重な資料をあとから自由に動かしたり加工したりできるようになります。
「公開」…3Dスキャンしたデータはウェブ上で公開します。こうすることで旅団のメンバー以外の人々も博物館資料に触れられる機会を広げることができます。
「活用」…自分たちで作ったデジタルアーカイブや既存の公開されているデジタルアーカイブを活用して作品を作ります。こうして博物館資料の新しい活用の幅を広げます。
活動内容
第2期の旅団の活動について紹介します。第2期では3種類の活動を行う予定です。
1.レクチャー(リアル&オンライン)
それぞれ月に1回程度の頻度でリアルとオンラインでの活動を行います。
リアルでの活動は土曜または日曜日の13:30~16:30に、オンラインでの活動は木曜日の19:30~21:00に活動します。ここでは3Dに関連する技術についてのレクチャーを中心に行う他、作品制作や旅団の活動に関連する様々な活動をします。
2.遠征
遠征は博物館や企業、イベントなどに行く活動です。第1期では、松戸市立博物館・我孫子市鳥の博物館・手作り科学館エクセドラにて活動をしました。
第2期の遠征先は未定ですが、複数の博物館などに行く予定です。
これらは日程が決まり次第、募集の案内をします。
3.作品発表
旅団の活動で最も大切な取り組みです。学習した技術を用いて、それぞれ作品づくりをします。作品の要件は以下の通りです。
【博物館由来の3Dデータを引用した作品であること】
この条件を満たしていれば、造作物でもバーチャルな作品でも構いません。作品制作のための技術支援などはメンターが行います。
入団の流れ
旅団への入団を希望する方は以下の流れに沿ってエントリーをしてください。
1.第2期募集要項を確認する
本ページの下部に募集要項を掲載しています。この内容を確認して下さい。質問がある場合は本ページのお問い合わせフォーム(最下部にボタンがあります)からご連絡下さい。
2.入団申請(エントリー)をする
締め切り日に注意して入団申請書を提出して下さい。入団申請は本ページの募集要項の下にボタン(GoogleForm)が設置されています。
3.入団結果の連絡が来る
入団申請をした全ての方に入団結果のご案内をします。メールにてご連絡しますので「@rojohaku.com」のドメインを受診できるようにしておいて下さい。
4.年会費の支払い
入団許可の連絡が来た方にはその連絡とあわせて年会費のお支払い方法をご案内します。その後、初回の活動へご参加下さい。
募集要項
入団条件
・13歳以上であること※未成年の場合は親権者の同意が必要です
・旅団の団員規約に同意すること
・入団希望の申し込み時点で活動日の2/3以上に参加できること
※活動日は本ページ下部のスケジュールをご参照下さい(※作業日は活動日の2/3に含みません)
・作品発表会(2025年5月11日)に出席できること/作品をつくる意思があること
募集概要
募集人数:6名
募集期間:2024年5月9日~2024年5月20日AM9:59
結果連絡:5月23日までにメールで全員に結果をご連絡します
入団希望者が募集人数を上回る場合は、以下の基準に基づき選考を行わさせていただきます。
・レクチャー会場への物理的なアクセスがいいこと
・団員全体のバランス(年代)が偏らないようにすること
・活動へのモチベーションを感じられること
来年以降について
旅団の団員は任意で継続することができます。来年以降の継続の案内は2025年明けにご案内いたします
費用
旅団の活動では以下の費用が発生します。
1.参加費:金額:3,300円(税込み)
※支払い方法は入団結果のご案内のメールとあわせてご連絡します。
2.ソフトウェア購入費用
3Dモデル構築のための専用ソフトである「Metashape」の購入費用です。定価で約3万円となります。
こちらの購入方法は初回のイントロダクションの際にご案内します。
※すでに持っている方を除き、事前に購入はしないでください※
3.活動で使用する機材等の準備費用
旅団の活動で使用する機材やソフト、アカウントは原則、団員それぞれが用意する形になります。
必要な機材については以下で詳しく解説しています。Metashape以外は有料のソフトウェアを使用する予定はありません。
4.旅費交通費や作品制作に関する費用
活動場所への交通費や入館料、作品制作にかかる費用などは各自の負担となります。
必要な機材やソフト、アカウント
旅団の団員は各自で使用する機材やソフトを自分たちで準備する必要があります。基本的に使用する機材は以下の通りですが、活動内容によってはこれら以外の機材を使用する場合もあります。
機材について【入団後購入可】と書かれているものに関しては入団前に準備する必要はありません。初回のレクチャーの際に機材選びの相談も対応します。
【機材】
1.ノートパソコン【入団後購入可】
スペックはソフトウェア「Blender」の推奨スペックを基準にしています。できるだけ以下のスペックを満たすパソコンをご用意ください。
OS:Windows または macOS
CPU:4コア以上
メモリ:16GB RAM
デバイス:3ボタンマウスまたはペン+タブレット
グラフィックカード:4GBのRAMを搭載したグラフィックカード
上記について、よくわからないという方はフリーソフトのBlenderをインストールして起動できるかを試してみて下さい。起動できれば最低限、問題ありません。
※Linuxは対象外です
2.カメラ【入団後購入可】
一眼レフカメラを推奨しますがコンパクトデジタルカメラでも構いません。ただし、マニュアル撮影(絞り・シャッタースピード等を手動で設定できる)モードが選択できるものをご用意ください。
あわせて、これで使用する記録媒体(SDカード)もご用意ください。
※SDカード非対応のカメラをお持ちの方はPCにつなげるための変換器もご用意下さい。
3.スマートフォン
レクチャーの中でRealityScanというアプリを使用します。このアプリが動くスマートフォンまたはタブレットをご用意ください。
無料でダウンロードできるアプリですので、不安な方は入団申請前に試しに起動してみてください。このアプリ等を使用するための通信環境もあわせてご用意ください。
アプリのダウンロード先:RealityScan
4.マウス【入団後購入可】
3D関連ソフトの操作にマウスを使用します。左右クリックとホイールがついているものをご用意ください。(安価なもので構いません 例)
【ソフト・アカウント】
1.Googleアカウント
レクチャー用のファイルの共有などでGoogleDriveを使用します。また、各種サービス等のアカウントをつくるためにも使用します。自分で送受信ができるGoogleアカウントをご用意ください。
2.LINEアカウント
旅団の活動の連絡等で使用します。
3.Discordアカウント
レクチャーの資料の共有やテクニカルサポート、オンライン活動などで使用します。
フォトグラメトリー用のソフトです、路上博物館では主にこちらのソフトを使用しています。ライセンスにいくつか種類がありますが、スタンダード版を使用します。費用は約3万円しますが、使用する場合は入団後にアナウンスをするのでその後、ご用意ください。
機材やアカウントについてご質問がある方はお問い合わせよりご連絡下さい。
旅団の活動スケジュール
旅団の活動は「リアル」と「オンライン」で行います。リアルは「ハチラボ」と書かれているものです。ハチラボは会場名となります。「オンライン」と書かれているものは、zoomまたはDiscordを用いて実施します。
募集要項の「入団希望の申し込み時点で活動日の2/3以上に参加できること」は、この表に記載されている活動日が対象となります。
この活動日の他に、遠征や個別面談、作業日があります。
遠征…博物館などに実際に行って3Dスキャンをする活動を行うことを指します。現在、遠征の日程は調整中です、日程が決まり次第告知します。
個別面談…作品制作に向けてのヒアリングを個別に行います。実施はオンラインで行い、日程はそれぞれの団員と調整します。
作業日…作品の発表会の直前の期間に作業をする日を設けます。参加は任意ですが、参加することでやる気が出る効果があります。
リアル会場「ハチラボ」
〒270-0023
千葉県松戸市八ケ崎7丁目21−1 21の1
原則、会場までは自転車または公共交通機関をご利用下さい。
スケジュール表
活動は月に1回程度(お盆期間、年末年始はなし)でリアルでのレクチャー、月に1回程度(こちらもお盆期間、年末年始はなし)でオンラインでの細くレクチャーを行います。
日付 | 活動No | 時間 | 開催方法 | 内容 |
---|---|---|---|---|
7/13 | R1 | 13:30~16:30 | リアル会場(ハチラボ) | 全体レクチャー/機材セットアップ/フォトグラメトリー体験 |
7/25 | O1 | 19:30~21:00 | オンライン | Blender演習 |
8/3 | R2 | 13:30~16:30 | リアル会場(ハチラボ) | フォトグラメトリー基礎①(Metashape) |
8/22 | O2 | 19:30~21:00 | オンライン | Blender演習/フォトグラメトリー基礎(補足) |
9/5 | O3 | 19:30~21:00 | オンライン | Blender演習/フォトグラメトリー基礎(補足) |
9/14 | R3 | 13:30~16:30 | リアル会場(ハチラボ) | フォトグラメトリー基礎②(Metashape) |
10/3 | O4 | 19:30~21:00 | オンライン | Sketchfabに3Dデータをアップしてみよう! |
10/13 | R4 | 13:30~16:30 | リアル会場(ハチラボ) | RearityCapture研究会 |
10/31 | O5 | 19:30~21:00 | オンライン | STYLY体験(VR/ARプラットフォーム) |
11/16 | R5 | 13:30~16:30 | リアル会場(ハチラボ) | フォトグラメトリー実践(予定) |
11/28 | O6 | 19:30~21:00 | オンライン | Zapworks体験(ARプラットフォーム) |
12/14 | R6 | 13:30~16:30 | リアル会場(ハチラボ) | 発表会の作品案の検討ワークショップ |
1/19 | R7 | 13:30~16:30 | リアル会場(ハチラボ) | 3Dプリント体験 |
2/27 | O7 | 19:30~21:00 | オンライン | 3Dプリント補講 |
2/15 | R8 | 13:30~16:30 | リアル会場(ハチラボ) | 自由枠(団員ニーズにあわせて実施) |
3/15 | R9 | 13:30~16:30 | リアル会場(ハチラボ) | 自由枠(団員ニーズにあわせて実施) |
4/3 | O8 | 19:30~21:00 | オンライン | 自由枠(団員ニーズにあわせて実施) |
4/19 | R10 | 13:30~16:30 | リアル会場(ハチラボ) | 自由枠(団員ニーズにあわせて実施) |
5/11 | – | 13:30~16:30 | 発表会 | 作品発表会 |
R : リアル会場(ハチラボ)で開催するレクチャー/ O : オンラインでの開催するレクチャー
※活動日は旅団の活動中に変更になる可能性があります※
※これらに加えて遠征(博物館などに実際に行って活動する日)や作業日(作品制作のための作業ができる日)などを設ける予定です。これらの予定は開始後にご案内します。遠征や作業日などは応募要件の2/3の日程への参加に含みません。
レクチャー内容
旅団では3D関連の様々な技術をレクチャーします。以下はレクチャー予定の内容の一例です。
フォトグラメトリー用のソフトウェアです。標本や資料の写真から3Dモデルを作ることができます。
3Dモデルを加工できるソフトウェアです。ものすごくいろいろなことができるツールですが、旅団では基本的な使い方を中心にレクチャーします。
旅団ではFLASHFORGE社のGuider3という3Dプリンターの使い方を主にレクチャーします。
遠征内容
現時点で旅団の遠征活動の予定は未定です。
第1期では「松戸市立博物館」「我孫子市鳥の博物館」「手作り科学館エクセドラ」に遠征活動を行いました。第2期でもこれらの博物館や、新たな博物館への遠征をしたいと考えています。遠征先は主に関東近郊の予定ですが、遠方の博物館への遠征も実現したいと思います(いずれも任意での参加になります)。
入団申請フォーム(エントリー)
入団希望の方は以下のフォームからエントリーして下さい。
入団申請書の記入内容
入団申請書には、お名前や連絡先情報や選択式の質問の他に以下の記述式の質問があります。記述式の質問には事前に内容を準備してからの方がスムーズに回答できます。
1.旅団のどんな部分に魅力を感じて入団を希望しますか?(400文字以内)
2.作品発表会ではどんな作品を作りたいと考えていますか?(400字以内)
現時点のもので構いません、活動への参加を通じて発表会で発表する作品が変わっても構いません。また技術的なハードルなどは保留したアイディアで大丈夫です。
3.今までの活動や作った作品があれば教えてください(URLを書いてください)
SNSのアカウントやポートフォリオのウェブサイトがあればURLやアカウントIDを書いてください。
ウェブ上で公開していない(写真やPDFがある方)はGoogleDrive等のクラウドサービスなどにアップしたURLを書いていただいても構いません。複数ある場合は改行して書いてください。
ない場合は空欄でも構いませんが、学校の課題や趣味の作品でもいいのでできるだけある方が良いです。
グループで作った作品でも構いません、その場合は自分の役割を補足情報として記載してください。
4.所持しているノートパソコンの種類
持っている場合は以下の情報をわかる範囲で具体的に教えてください。持っていない場合は「持っていない」と書いてください。
・機種名
・OS(Windows/MacOS)
・CPU / GPUの型番
・メモリ容量
5.所持しているカメラの種類
持っている場合は以下の情報を分かる範囲で教えてください。持っていない場合は「持っていない」と書いてください。
・機種とメーカー名
・一眼レフまたはミラーレス一眼レフの場合は持っているレンズ名も教えてください
複数のレンズを持っている場合は最も広角で撮れるレンズを1つ教えてください
質問等がある場合は下記のお問い合わせよりご連絡下さい
メンターの紹介
森 健人(3Dスキャン)
一般社団法人路上博物館の館長であり元国立科学博物館の研究者。フォトグラメトリー技術を中心にこれまで数百点の博物館標本を3D化してきた。また3Dプリント技術を用いた展示研究も行っており、全国様々な場所での展示活動もしている。
noria901(XRテクノロジー)
XRアーティスト。XRとは「AR・VR・MR」などの技術の総称を指す。これまで路上博物館とチームを組んで国立科学博物館の「ヨシモトコレクションVR」の製作や「VR京急油壺マリンパーク」の製作をしてきた。
三ツ橋 秀和/みっつ32(ゲーミフィケーション)
株式会社セガ エックスディー所属。ゲーム要素やXR要素を用いた企画・サービスのプランナー。XRコンテンツアワード「NEWVIEW AWARD 2020」でファイナリストに選出。
Q&A
いただいた質問の中で、これから申請を検討している方向けに公開すべき質問をここに追記します。
Q1 未成年の参加時の保護者の同伴について
未成年(満18歳以下)の方が旅団に参加する場合、原則保護者の方で活動地までの送迎をお願いいたします。
ご希望があれば旅団の活動に同席することも可能です(会場の広さに制限がありますので、お断りさせていただく場合もございます。ご了承下さい。)
また、活動状況を確認するために連絡用のグループ(LINE及びDiscord)に保護者の方にも参加いただくことができます。
Q2 オンラインの参加時のビデオについて
オンライン活動の際はできるだけビデオオンの状態でご参加下さい。
参加者同士のコミュニケーションの促進ができたり、レクチャーする側が皆様の様子を見ながら解説をしやすくなります。