路上博物館3D撮影旅団の第3期団員を募集します!
博物館標本を活用できる人材を育成するコミュニティ「路上博物館3D撮影旅団(通称 旅団)」の第3期団員を募集します。
団員は3D技術(3Dスキャン、3Dプリント、XR)を学び、博物館のコレクションを活用した作品制作を行います。
作品制作では、博物館などミュージアム由来の3Dモデルデータをつかった自由な表現をした作品を各自で制作します。
自分でスキャンした標本を3Dプリントしてもいいし、ウェブ上でダウンロードできる3Dモデルをつかった作品をつくることも可能です。実体作品だけでなく、ARやVR技術をつかった作品や、3Dモデルデータをモチーフにしたイラスト、テキスタイルなどの作品も可能です。



旅団に参加することで、フォトグラメトリー(3Dスキャン技術)や3Dプリントのためのデータ制作方法、XR作品の作り方を取得できます。
また、団員限定の博物館へ3Dスキャンに行く遠征活動に参加する権利や、イベントへの参加権利を得ることができます。
Discordをつかったテクニカルサポートも受けることができ、各自の活動や作品制作のレベルを上げることができます。
第3期では東京コミュニケーションアート専門学校の恐竜校舎を舞台に活動をします。学校には本物の恐竜や化石などが展示されているコーナーもあります。
路上博物館3D撮影旅団について
路上博物館3D撮影旅団(通称「旅団」)は2023年度に休眠預金助成事業の助成を受け発足したコミュニティです。博物館資料を多くの人々が活用できる未来をつくることを目指して活動しています。旅団では「収録」「公開」「活用」の3本柱で活動を行います。
「収録」…博物館の資料を3Dスキャンしてデジタルアーカイブをつくります。これによって貴重な資料をあとから自由に動かしたり加工したりできるようになります。
「公開」…3Dスキャンしたデータはウェブ上で公開します。こうすることで旅団のメンバー以外の人々も博物館資料に触れられる機会を広げることができます。
「活用」…自分たちで作ったデジタルアーカイブや既存の公開されているデジタルアーカイブを活用して作品を作ります。こうして博物館資料の新しい活用の幅を広げます。
入団申請書
募集期間:
2025年5月11日〜2025年6月9日23:59まで
入団規約※必ずご確認ください
活動スケジュールとカリキュラム
各回の内容は以下を予定しています。進捗状況に応じて内容は変更される場合があります。
第1回:2025年8月24日(日)13:00~16:30
自己紹介とセットアップ
自己紹介:第3期の団員メンバーでそれぞれ自己紹介をします
セットアップ:活動で使用するソフトウェアのインストールやセットアップを行います
・Metashape…パソコンで使用する3Dスキャン解析(フォトグラメトリー)用ソフトです
・Blender…パソコンで使用する3Dモデル加工用ソフトです
・RearityCapture…3Dスキャンができるスマホアプリです
・Discord…事務局からの連絡や団員同士の交流を行うためのコミュニケーションプラットフォームです
・Googleアカウント…ファイルのやり取りや各種ソフト・アプリのアカウント作成で利用します
3Dスキャンチャレンジ!:化石を実際に3Dスキャンしてみます
第2回:2025年9月21日(日)13:00~16:30
Blenderをさわってみよう!
Blenderの基本的な操作方法を学びます。視点の移動や3Dモデルの加工方法を学びます。
第3回:2025年10月5日(日)13:00~16:30
レッツフォトグラメトラー!
カメラを使った本格的な3Dスキャンを体験します。ここから本格的に3Dスキャンができるようになります。
第4回:2025年12月7日(日)13:00~16:30
3Dプリントしてみよう!
3Dモデルデータを加工して3Dプリントを体験します。3Dプリンターの基本的な機能や種類を学び、実際に3Dプリントをしてみます。
第5回:2026年1月25日(日)14:00~16:00
君も今日からXRクリエイターだ!※オンライン
XR(AR・VR・MR)作品をつくるための方法を学びます。
・STYLYアカウント(無料)を作成します
第6回:2026年2月22日(日)14:00~16:00
もくもく会※オンライン
5月の作品発表会に向けて各自で作業を行います。オンラインでつなぎながら、技術的な課題や困りごとを相談しながら作業をします。
これ以降は各自で作品制作をしながら、レクチャー範囲を超えた技術が必要になったら都度メンターから技術指導を受けることができます。
第7回:2026年3月22日(日)13:00~16:30
もくもく会②
団員で集まって5月の発表会に向けての作業を行います。
この時点で作品のタイトル・概要を確定させます。
第8回:2026年4月19日(日)13:00~16:30
もくもく会③
団員で集まって5月の発表会に向けての最後の追い込み作業を行います。
第9回:2026年5月10日(日)10:00~19:00
作品発表会
団員たちがそれぞれ作った作品を展示する発表会を行います。
遠征活動
路上博物館3D撮影旅団ではこれまで、松戸市立博物館(縄文土器)や我孫子市鳥の博物館(鳥類標本)などに遠征活動をしてきました。
第3期でも同様に博物館への遠征を予定しています。
遠征時期は10月以降を予定しています。具体的な日程は各活動の際にアナウンスを行います。
会場
東京コミュニケーションアート専門学校(TCA)恐竜校舎
〒134-0083
東京都江戸川区中葛西5丁目2−30
東京コミュニケーションアート専門学校第3校舎
zoomまたはDiscordを利用予定です
参加にあたって
募集期間:
2025年5月11日〜2025年6月9日23:59まで
定員:10名
※未成年が参加する場合は同伴する保護者の人数を除く
※応募者多数の場合は入団申請書の内容をもとに選考となります
結果通知:
2025年6月11日までに全ての方へメールで結果をご連絡します。
6月12日になってもメールが届かない場合はお手数ですがお問い合わせよりご連絡ください。
なお、お問い合わせの際は「@rojohaku.com」からのメールが受信できる設定になっているか、迷惑メールに入っていないかご確認ください。
入団規約※必ずご確認ください
入団までの流れについて
旅団への入団を希望する方は以下の流れに沿ってエントリーをしてください。
1.第3期募集要項を確認する
本ページの下部に募集要項を掲載しています。この内容を確認して下さい。質問がある場合は本ページのお問い合わせフォーム(最下部にボタンがあります)からご連絡下さい。
2.入団申請(エントリー)をする
締め切り日に注意して入団申請書を提出して下さい。入団申請は本ページの募集要項の下にボタン(GoogleForm)が設置されています。
3.入団結果の連絡が来る
入団申請をした全ての方に入団結果のご案内をします。メールにてご連絡しますので「@rojohaku.com」のドメインを受信できるようにしておいて下さい。
4.レクチャー費用の支払い
入団許可の連絡が来た方にはその連絡とあわせて年会費のお支払い方法をご案内します。その後、初回の活動へご参加下さい。
参加条件
路上博物館3D撮影旅団には以下の条件を満たす方なら誰でも参加することが可能です。
1)18歳以上、ただし保護者による送迎が可能な場合は小学校5年生以上でも参加可能です
2)日本語話者(レクチャーは原則日本語で行います)
3)活動に必要な機材やアカウントを準備できる方※詳細は以下参照
4)エントリー時点で活動の全体の8割以上に参加できること※日程は以下参照
5)2026年5月10日の作品発表会に参加できること
費用
路上博物館3D撮影旅団の参加にあたり必要な費用は以下の通りです。入団可否のご連絡と共にお支払い方法をご案内します。
・レクチャー参加費:3.3万円(税込み)
・年会費:初年無料(2年目以降は年間税込3,300円がかかります)
※以下の割引プランがあります、割引の併用はできません※
早期エントリー割引:レクチャー費用が2.2万円(税込)になります
年会費:初年無料(2年目以降は年間税込3,300円がかかります)
対象者:入団申請書が2025年5月25日23:59までに送信されたすべての方が対象です。この割引は自動的に適用されます。
紹介割引:レクチャー参加費が2.0万円(税込)になります
年会費:初年無料(2年目以降は年間税込3,300円がかかります)
対象者:旅団のメンバーからの紹介でレクチャー参加費が割引になります。エントリーの際にご紹介者の名前をお書きください。
学生割引:レクチャー参加費が1.75万円(税込)になります
年会費:初年無料(2年目以降は年間税込3,300円がかかります)
対象者:エントリー時点で中学、高校、大学、高等専門学校、専門学校に在学中の方が対象になります。
エントリーの際に所属が確認できる書類の画像をアップしてください(学生証など)。
小学生の場合は生年月日の記載のみで書類の提出は不要です。
※2025年5月20日追記…
学芸員割引:レクチャー参加費が1.75万円(税込)になります
年会費:初年無料(2年目以降は年間税込3,300円がかかります)
対象者:エントリー時点で博物館や美術館(登録博物館でなくても可)に在学中の方が対象になります。学芸員だけでなく職員の方でも対象になります。
エントリーの際に所属が確認できる書類の画像をアップ(名刺など)、もしくは所属のわかるウェブページのURLを備考欄に記載(職員紹介ページなど)してください。
上記の他に、以下の経費が発生します。
・会場や遠征先博物館までの交通費
・遠征先博物館の入館料
・各種ソフトウェアの利用料
※レクチャーの中では無料のソフトウェアまたは無料期間内で完結するカリキュラムで行います
・活動で使用する機材(パソコン、カメラ等)
・作品制作にかかる費用
※制作する作品は各自の自由になりますので、費用をかけずに作成することも可能です
必要な機材
1)ノートパソコン
デジタルカメラの撮影データを読み込むためのSDカードスロット付きまたは変換端子をご用意ください。
スペックはソフトウェア「Blender」の推奨スペックを基準にしています。できるだけ以下のスペックを満たすパソコンをご用意ください。
OS:Windows または macOS
CPU:4コア以上
メモリ:16GB RAM
デバイス:3ボタンマウスまたはペン+タブレット
グラフィックカード:4GBのRAMを搭載したグラフィックカード
上記について、よくわからないという方はフリーソフトのBlenderをインストールして起動できるかを試してみて下さい。起動できれば最低限、問題ありません。
※Linuxは対象外です
インストール方法の解説ページ(外部サイト)
2)デジタルカメラ【入団後購入可】
一眼レフカメラを推奨しますがコンパクトデジタルカメラでも構いません。ただし、マニュアル撮影(絞り・シャッタースピード等を手動で設定できる)モードが選択できるものをご用意ください。
あわせて、これで使用する記録媒体(SDカード)もご用意ください。
※SDカード非対応のカメラをお持ちの方はPCにつなげるための変換器もご用意下さい。
まだ持っていない方は第1回の活動の際にどの機種がいいか相談に乗ることができます。
3)スマートフォン
レクチャーの中でRealityScanというアプリを使用します。このアプリが動くスマートフォンまたはタブレットをご用意ください。
無料でダウンロードできるアプリですので、不安な方は入団申請前に試しに起動してみてください。このアプリ等を使用するための通信環境もあわせてご用意ください。
アプリのダウンロード先:RealityScan
4)マウス【入団後購入可】
3D関連ソフトの操作にマウスを使用します。左右クリックとホイールがついているものをご用意ください。
(※マウスは安価なもので構いません)
メンターの紹介

森 健人(3Dスキャン)
一般社団法人路上博物館の館長であり元国立科学博物館の研究者。フォトグラメトリー技術を中心にこれまで数百点の博物館標本を3D化してきた。また3Dプリント技術を用いた展示研究も行っており、全国様々な場所での展示活動もしている。

noria901(XRテクノロジー)
XRアーティスト。XRとは「AR・VR・MR」などの技術の総称を指す。これまで路上博物館とチームを組んで国立科学博物館の「ヨシモトコレクションVR」の製作や「VR京急油壺マリンパーク」の製作をしてきた。

三ツ橋 秀和/みっつ32(ゲーミフィケーション)
株式会社セガ エックスディー所属。ゲーム要素やXR要素を用いた企画・サービスのプランナー。XRコンテンツアワード「NEWVIEW AWARD 2020」でファイナリストに選出。
Q&A
Q1 未成年の参加時の保護者の同伴について
未成年(満18歳以下)の方が旅団に参加する場合、原則保護者の方で活動地までの送迎をお願いいたします。
ご希望があれば旅団の活動に同席することも可能です(会場の広さに制限がありますので、お断りさせていただく場合もございます。ご了承下さい。)
また、活動状況を確認するために連絡用のグループ(LINE及びDiscord)に保護者の方にも参加いただくことができます。
Q2 オンラインの参加時のビデオについて
オンライン活動の際はできるだけビデオオンの状態でご参加下さい。
参加者同士のコミュニケーションの促進ができたり、レクチャーする側が皆様の様子を見ながら解説をしやすくなります。
Q3 作品の要件について
旅団の団員は作品発表会に作品を展示する必要があります。
作品は「博物館由来の資料の3Dモデルデータを参照していること」という条件を満たしていれば基本的になんでもOKです。
過去には、3Dプリントした作品やARの作品、Tシャツやテキスタイルデザインの作品などがありました。レクチャーの範囲では作れない作品であってもメンターや他の団員同士でサポートしあって作品制作を進めます。
なお、作品制作にかかる費用は各自の負担となりますのでご注意ください。