“路上博物館3D撮影旅団”第2期の募集を開始しました!
第2期募集の詳細ページはこちら!
また旅団とコラボレーションをしたい博物館や美術館、企業や自治体のみなさまも随時募集しています。ご興味をお持ちの方はお気軽に路上博物館のお問い合わせフォームよりご連絡ください。以下は第1期募集の内容です。
路上博物館3D撮影旅団について
一般社団法人路上博物館は2023年度から新規事業として「路上博物館3D撮影旅団(通称「旅団」)」を実施します。また2023年6月17日から2023年7月9日までの期間に旅団のメンバーである団員の募集を実施します。
団員は、3Dスキャン技術を学び、3DプリンターやAR・VRコンテンツの作り方を学習し、それらの技術を本物の博物館標本の3Dスキャンや作品づくり・発表を通じて発揮する活動をします。
団員には、3Dスキャンや3Dプリンター・ARやVR技術を触ったことがない人でもすでにいずれかの技術を使って活動をしている人でも誰でもエントリーすることができます。旅団では団員向けに実践的なレクチャーとメンターによる技術支援を用意しています。メンターは路上博物館の館長(3Dスキャン/フォトグラメトリーの専門家)や、路上博物館で過去に作ったバーチャル水族館(VR京急油壺マリンパーク)の制作チームがいます。
さらに、団員専用の3Dプリンターを使うこともできます。
自分の作品づくりのリファレンスが欲しい人、3Dスキャンをしてみたい人、博物館の標本にふれたい人、などなど。旅団の活動に興味を持った方はぜひ入団申請をしてみてください、お待ちしています!
旅団は休眠預金助成金の支援を受けています(詳しくはここをクリックしてください)
休眠預金とは、「民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律」(休眠預金等活用法)に基づき運営されている国の制度です。2009年1月1日以降の取引から10年以上、その後の取引のない預金等(休眠預金等)を社会課題の解決や民間公益活動の促進のために活用する制度です。旅団は内閣府から認可を受けた「一般財団法人日本民間公益活動連携機構(JANPIA)」が監督するプログラム「2022年度【新型コロナ及び原油価格・物価高騰対応支援枠助成】事業(資金分配団体:特定非営利活動法人ACOBA)」に採択されています。
団員になるには?
旅団の団員になるためには以下の3つのステップがあります。
(1)こちらのフォームから入団申請をお送りください(2023年7月9日締切厳守)
(2)記載内容をもとに抽選・選考をさせていただきます、結果は2023年7月16日までにメールでご案内します※@rojohaku.comからのメールが受信できるようにしてください
(3)入団したらまずは「レクチャー期間」の活動にご参加ください、以降の活動については別途ご案内します。
旅団ではどんな活動をするの?
路上博物館3D撮影旅団は「誰もが自由に博物館の資料を活用できる未来」の実現を目指して活動するコミュニティです。
現在、日本には5,000ヶ所以上(文化庁調べ)の博物館がありますが、所有する膨大な資料の大半は収蔵庫で保管されています。これらを一般の利用者が自由に閲覧・活用する手段はほとんどありません。
旅団では資料の3Dスキャンを入口に”活用できる3Dデータ”を一般に公開するとともに、作品制作や発表の場を通じて「博物館の資料をつかうとこんなにいろんなことができる!」という事例を社会に発信する活動を通じて、誰もが自由に博物館の資料を活用できる未来を作ります。
例えばこういうものを作れるようになります
旅団の活動は「3Dスキャン」「作品づくり」「発表」の3つがあります
3Dスキャン
旅団の活動で必要となる様々な技術を学びます。基本的な技術は7月から9月のレクチャー期間で学びます。
3Dスキャンはカメラで写真を撮って行う「フォトグラメトリー」の方法を学びます。レクチャー期間では本物の縄文土器のスキャンや骨格標本のスキャンを博物館にて行う実習もあります。
3DプリントではFDM方式の3Dプリンターを使った作品づくりの方法を学びます。ARやVRなどのXR技術については、それぞれの技術の特徴や基本的な使い方を学習します。
レクチャー期間後はオンラインツール(Discord)を通じてそれぞれの技術の専門家に質問したり団員とやりとりしながら技術の向上を目指します。
作品づくり
博物館の資料をつかうとどんな事ができるのか?の事例を増やすために旅団では作品づくりも行います。
旅団の活動で作った3Dモデルを使って実際に手に取れる作品を作ってもいいし、バーチャル空間を作品として作ってもいいし、Tシャツやワークショッププログラム、インスタレーション作品などを作ってもいいです。旅団では各団員が「つくりたい」と思ったものを作る支援をします。
支援の中には団員専用の3Dプリンターを使った作品づくりやメンターによる技術的な支援もあります。また旅団では「クエスト」という形で「作品のお題」も集める予定です、作品のテーマ決めに悩んだらクエストの中から選んで作品を作ることもできます。
発表
旅団では作った作品を発表する場をつくります。旅団として大小様々なイベントへの出展や展示などの形で発表の機会をつくります。発表の機会を通じて、団員の作った作品が人々にどう受け止められるのかを知るきっかけを作ることを目指しています。
また、第1期では2024年2月に成果発表会を行う予定です。成果発表会までに旅団のメンバーの作品集(ポートフォリオ)も制作します。これらを持って、一人ひとりの団員が旅団で培った技術や知識を活かして活躍できる後押しをします。
活動スケジュール
旅団は第1期として2023年7月から2024年3月までの活動を予定しています。それ以降は第1期メンバーに加え第2期の募集や全国の様々な博物館に3Dスキャンをしに行く遠征や発表の場づくりなどの活動を継続していく予定でいます。ただ、今のところは2期以降の予定は未定です(決まり次第ご案内します)。
平日開催日程と週末開催日程の内容は同一です、どちらかの日程をお選びください。特定の日にだけ活動に参加できない場合は入団申請の備考欄にご記載ください。また、活動は原則現地集合・現地解散になります。
平日開催日程(各活動日は13:00~17:30を予定)
日程 | プログラム |
---|---|
8/1 | レクチャー1(路上博物館馬橋実験拠点にて) |
8/8 | レクチャー2(路上博物館馬橋実験拠点にて) |
8/10 | 実習1(手作り科学館エクセドラにて) |
8/22 | 実習2(松戸市立博物館にて) |
8/24 | レクチャー3(路上博物館馬橋実験拠点にて) ※実習2の日程と内容が入れ替わる可能性があります |
8/29 | レクチャー4(路上博物館馬橋実験拠点にて) |
週末開催日程(各活動日は13:00~17:30を予定)
日程 | プログラム |
---|---|
8/12 | レクチャー1(路上博物館馬橋実験拠点にて) |
8/13 | レクチャー2(路上博物館馬橋実験拠点にて) |
8/19 | 実習1(手作り科学館エクセドラにて) |
8/20 | 実習2(松戸市立博物館にて) |
8/26 | レクチャー3(路上博物館馬橋実験拠点にて) |
8/27 | レクチャー4(路上博物館馬橋実験拠点にて) |
実践フィールド紹介
旅団のレクチャー期間に以下2箇所の博物館で実際に収蔵されている標本の3Dスキャンを体験します。また、レクチャー期間後はさらにいろいろな博物館に遠征して3Dスキャンの経験を積める機会をつくります。
松戸市立博物館
松戸市立博物館では縄文土器の3Dスキャンを行います。
所在地:〒270-2252 千葉県松戸市千駄堀671番地
公式ウェブサイト
手作り科学エクセドラ
動物の骨格標本の3Dスキャンを行います。
所在地:〒277-0842 千葉県柏市末広町9-6 柏嶋屋荘
公式ウェブサイト
成果発表会
2024年2月4日または11日に旅団の活動の成果発表会を行う予定です。成果発表会では旅団の取り組みに興味を持った人を呼び、団員がどんな作品を作ったのかや旅団の取り組みを通じてどんな成果が出たのかを広く知らせるためのものです。
第1期の団員は原則この成果発表会に参加できる方が対象になります。2月4日か11日のどちらで開催するかは現在調整中です、また時間についても同様です。これらは決まり次第団員に事務局からアナウンスします
入団申込みはこちら!
入団申請フォームでは以下の質問をします。これらは事前に用意した上で記入するとスムーズです。これらの他には選択式の質問やアンケートがあります。
・特にスキャンしてみたい博物館の資料はありますか?またそれを選んだ理由を教えてください。(400文字以内)
・今までの活動や作った作品があれば教えてください
募集期間は終了しました
ご応募いただきありがとうございます。
結果は応募いただいた全員の方に7/16までにメールで送付します
募集要項
募集日程
募集開始:2023年6月17日から
募集締切:2023年7月9日まで
結果連絡:2023年7月16日まで
※入団申請があった方全員に7月16日までにメールでご案内します、17日以降になっても連絡がない場合は事務局(一般社団法人路上博物館)へご連絡ください
定員
平日日程・週末日程それぞれ各6名(合計12名)
団員条件
以下の条件にすべて該当する方が対象になります
A.旅団の活動目的に賛同していただける方
B.路上博物館馬橋実験拠点(千葉県松戸市)で開催される講座に通える方
C.路上博物館3D撮影旅団規則に同意いただける方
D.未成年(18歳未満)の方は参加にあたり保護者の同意書が必要です
優先募集要素
以下の条件に該当する方は応募者多数の場合に優先的に団員になることができます。該当しない方でも旅団の団員への応募は可能です。
・子ども(中学生)〜若者(30代)世代の方
・千葉県の東葛エリア在住or在勤or在学中の方
・長期的に活動に参加したいモチベーションのある方
・2024年2月4日または11日に開催予定の成果報告会に出席できる方
【重要】費用負担について
各活動場所への交通費や昼食代、作品制作の材料費(3Dプリント材料費は団員向け補助あり)などは各自で負担してもらうのが原則になります。また活動に必要な機材も原則、団員がそれぞれで用意することになります。(数に限りがありますが貸出用の機材もあります、貸出については要相談となります)
※補足:必須で参加が必要な活動はレクチャー期間の全6回と成果報告会です、これらはいずれも東葛エリア内(主に松戸市内・柏市内)で開催予定です。以降の活動は任意参加になります。(追記:2023.6.19)
PCとカメラの他には3Dスキャン用のソフトウェア「Metashape(メタシェイプ)」のスタンダード版を使用します。値段は29,700円(税込・2023.6.16時点)になります。購入が難しい場合は貸出用PCでの処理等でできる限りサポートしますが、団員全員分を用意することはできませんのでご了承ください。
このソフト以外で有料のソフトやサービスを利用する予定はありませんが、作品製作の内容によっては材料費や有料のソフトまたはサービスの利用が必要になる場合が想定されます。これについては個別のケースごとに団員と相談することになります。
これらとは別に、第1期において旅団への参加費を徴収することはありません。仮に活動の中でなんらかの費用が発生する場合は事前にご案内をします。
活動で必要になる機材
旅団の活動において最低限必要になる機材は以下のものです。もし団員になるのをきっかけに揃える場合は、第1回のレクチャーの際にご相談ください。
(1)PC:WindowsでもMacでもどちらでも大丈夫です。なるべく高性能なものの方がスムーズに作業できます。性能の低いPCだと活動で使用するソフトウェアが動かない懸念があります。詳細はソフトウェアの項目をご覧ください。
(2)カメラ:一眼レフまたはミラーレス一眼レフカメラを推奨しますが、コンパクトデジタルカメラでも無理ではありません。SDカードも各自のものをご用意ください。
(3)ソフトウェア:旅団では少なくとも以下の2種類のソフトウェアを使用します。
「Blender」「Metashape(スタンダード版)」
また推奨PCスペックは以下の通りです。
・SSE2サポート付き64ビットのクアッドコアCPU
・8 GBのRAM
・2 GBのRAMとOpenGL 4.3をサポートしたグラフィックカード
・発売から10年以内のもの
※これらのスペックがよくわからないという方でも旅団の活動の中でしっかりサポートします
以下は旅団の活動で使用するアプリです、いずれも無料で作ることができます。
(4)Googleアカウント:旅団の活動ではデータのやり取りをGoogleDriveを用いる予定ですのでGoogleアカウントを持っていない方は作成することになります(作り方はレクチャーの中でご案内します)。
(5)Discordアカウント:旅団内のコミュニケーションは主にDiscordを使用します、使ったことのない方にはレクチャーの際に使い方をご案内します。
(6)Sketchfabアカウント:3Dモデルの公開に使用する3Dモデルの投稿プラットフォームです。国立科学博物館や大英博物館、スミソニアン博物館なども使用しているシステムです。
上記の他にも、活動の中で必要に応じて使うものを案内します。
団員への作品制作の支援について
旅団では団員の作品制作に対して以下の支援を用意しています。
(1)メンターとの相談機会:Discordを使って技術的な相談にのります
(2)専門家のコーディネート:メンターでは対応できない技術的な問題が見つかった場合はそれに対応できる専門家を探します(必ず見つかるかはわかりません)
(3)3Dプリント材料費補助:団員用の3Dプリンターを使う際の材料(フィラメント)は旅団で用意します。
※ただし量には上限があります
(4)ポートフォリオのプレゼント:団員の作品をまとめたポートフォリオ(作品集)を作る予定です、制作したポートフォリオは団員にプレゼントします。
入団申請
募集期間は終了しました
ご応募いただきありがとうございます。
結果は応募いただいた全員の方に7/16までにメールで送付します
メンター紹介
旅団の活動には以下のメンターが参加します、また活動によっては異なる専門分野のメンターや特別講師を呼ぶことを予定しています。どんな専門家を呼ぶかは団員のニーズになるべく合わせる形にしようと考えています。
森健人(3Dスキャン)
一般社団法人路上博物館の館長であり元国立科学博物館の研究者。フォトグラメトリー技術を中心にこれまで数百点の博物館標本を3D化してきた。また3Dプリント技術を用いた展示研究も行っており、全国様々な場所での展示活動もしている。
Noria901(XRテクノロジー)
XRアーティスト。XRとは「AR・VR・MR」などの技術の総称を指す。これまで路上博物館とチームを組んで国立科学博物館の「ヨシモトコレクションVR」の製作や「VR京急油壺マリンパーク」の製作をしてきた。
3Dスキャンってどうやるの?
むずかしい技術のように思われることの多い「3Dスキャン」ですが、意外と身近なところでも使われています。例えば、iPhoneの顔認証も3Dスキャンの技術が使われています。またiPhone12のPro以降の上位機種にはLiDAR(ライダー)というレーザースキャンのセンサーが搭載されています。
旅団で取り扱う「フォトグラメトリー(写真測量)」はカメラを使って3Dスキャンをします。いろいろな角度から写真を撮り、専用ソフト(旅団ではMetashapeを使用します)を使うことで3Dモデルを作ることができます。
2024年度以降の予定について
旅団の取り組みは一般社団法人路上博物館の事業として2024年度以降も継続する予定です。ただし、2023年度と同様の形になるとは限りません。少なくとも、遠征の機会や発表の場の団員に提供したり、可能な範囲での機材のレンタルやテクニカルサポートは行う予定ですが、スケジュールや規模については未定です。また第2期以降の募集についても現時点では決まっていません。
運営法人:一般社団法人路上博物館について
一般社団法人路上博物館(ろじょうはくぶつかん)は2020年5月18日(国際博物館の日)に設立された非営利法人です。私たちは「博物館はもっと面白い」をビジョンに掲げ、博物館を訪れる人と社会における博物館の両方が今よりももっと面白いものにするための活動を日々行っています。
旅団の取り組みについてのお問い合わせ
個人の方から旅団への参加についてのお問い合わせは「ryodan_office[atマーク]rojohaku.com」までメールでご連絡ください。
旅団を取材したいメディアの方や旅団とコラボしたい企業・自治体・博物館の方は一般社団法人路上博物館のお問い合わせフォームよりご連絡ください。