千葉県松戸市の松戸市立博物館にてフォトグラメトリー講座を行いました

松戸市立博物館「博物館で3D!」の様子

千葉県松戸市の松戸市立博物館にて、2022年12月17、18日の2日間で初心者向けのフォトグラメトリー(写真測量)講座を行いました。この講座では、はじめての人を対象に博物館資料を3D化する方法について実際につくりながら学ぶことができるものです。

今回が初の取り組みとなる本講座には小中学生から大人まで、市内在住の方も東京在住の方なども含め全6名が参加しました。はじめて「フォトグラメトリー」にふれる参加者がほとんどでしたが、講座を通じて本物の縄文土器の撮影から3Dモデル化まですることができました。
講座の成果である3DモデルはCC-BY-AS 4.0ライセンスでSketchfab上で公開されています。

イベント概要

博物館で展示されているものを自由な角度から観察できたり、自分好みの順番で自宅に並べてみたり、そんなことができたらちょっと楽しいと思いませんか?
この講座では、「フォトグラメトリ」という方法を使って、博物館資料の3Dモデル化に挑戦します。なお、作成したモデルはWebでの公開を含めて(注1)、自由にご利用いただけます。
博物館では資料の情報を詳細に記録するために3Dモデル化を進めていますが、3Dモデルでできることは記録だけではありません。デジタル技術を使って遊んでみませんか?楽しみ方は無限に広がります。
(松戸市立博物館イベントページより引用)

イベントの特徴

実際に博物館の収蔵資料を対象に3D化する方法を体験することができるのが特徴です。つくった3Dモデルは松戸市立博物館が指定する条件下でウェブでの公開など自由に使うことができます。路上博物館も共同主催という形で本講座の企画段階からご一緒させていただいており、未来の博物館の姿のひとつとして「市民が標本に触れる機会」をつくることができるチャンスだと思っています。
誰もが今よりもっと自由に、博物館の資料にアクセスできる社会をめざして、その入り口としてこのような形が有効なのではないか、そんなことを考えています。

イベントの様子

最初に博物館の役割や市民と共に3Dモデルをつくる意義について松戸市立博物館の西村さんからレクチャーが行われました
「Metashape」というソフトを使ってフォトグラメトリーをする手順を習いました。
縄文土器について、実物を間近で見ながら学びます。模様の付け方の違いなど、この距離で見るからわかることがたくさんあります。
博物館の役割を学ぶためにバックヤードツアーも行いました。
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