非公開標本をバーチャル空間に展示するVR博物館を開発

THE WILDLIFE MUSEUM ヨシモトコレクションVRのカバー画像

路上博物館(当時は任意団体)の齋藤と国立科学博物館職員(当時)の森とSTYLYアーティストのnoria901氏の3人で、国立科学博物館の非公開剥製標本の3Dモデルを展示する「THE WILDLIFE MUSEUM ヨシモトコレクションVR」を開発・公開しました。

本企画は国立科学博物館の職員であった森(現在は路上博物館館長)が、新型コロナウイルス感染症の影響で博物館が閉館している中でも、人々に標本に触れる機会をつくりたいという思いに共感した3人によって始まりました。

ヨシモトコレクションとは?

ヨシモトコレクションは1957年から1995年にかけて世界中から狩猟によって得た標本群である。1997年から1998年にかけて、ハワイ・オアフ島のW.T.ヨシモト財団より国立科学博物館へ寄贈された。哺乳類・鳥類・爬虫類の標本約400点からなり、種数は全173種(鳥類13種、爬虫類2種)を含む。その多くは全身が剥製として残されており、内訳は全身剥製267点、頭部剥製98点、半身剥製7点、なめし皮7点、頭骨1点、角8点、牙10点である。剥製の製作を手がけたのは、アメリカ合衆国ワシントン州シアトル市のクラインバーガー社で、その優秀な技術は、動物の細部を見事に再生しているといえる。特に頭部に浮き出した血管の様子や、肛門周辺の造形は見事で、またいくつかの標本では生きていたときの行動を再現して作製されている。全ての個体について捕獲した時期と場所が記録されており、また各ハンティングの記録は付帯資料としてキャビネットに収められている。ヨシモト氏が記録として剥製を残すことを重視したことがうかがわれる。(国立科学博物館

関連リンク

STYLYページ
文化庁プレスリリース
国立科学博物館特設ページ

展示している剥製標本の一覧

アイベックス
アフリカスイギュウ
アルガリ
イボイノシシ
オリビカラカル
カンジキウサギ
キルクディクディク
サーバル
サバンナダイカー
ジェレヌク
シタツンガ
スナイロワラビー
セグロジャッカル
セスジダイカー
ダマジカ
ニルガイ
ハーテビースト(全身・頭部)
ピューマ
ブレスボック
ヘラジカ
モウコガゼル
ヤギ
(和名 50音順)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


Translate »