大分予科練資料館
基本情報
所在地:大分県大分市上野丘1丁目7-16
開館年:1988年8月14日
閉館年:2024年5月25日
展示されていた物
太平洋戦争で亡くなった特攻隊員の遺書や、当時の飛行服約3,000点を収蔵していました。
閉館理由
「大分予科練資料館」は元特攻隊員の川野喜一さんが自宅を改装して開設した資料館です。2021年に川野さんが亡くなってからは、息子の孝康さんが運営を引き継いでいました。しかし孝康さんも高齢化し後継者もおらず閉じることになったようです。
資料館には特攻隊員の遺書や当時の装備品など約3千点が収集されていました。
これらの資料の大半は大分県の護国神社に引き取られたようです。引取先でも引き続き展示を行うとニュースにはありました。
2021年8月に喜一さんが亡くなってからは、市内に住む孝康さんが仕事の合間を縫って来館者を迎えてきた。ただ後を継ぐ人はおらず、貴重な資料が散逸する恐れもあることから、同神社に展示品を寄託し閉じることにした。
大分合同新聞「大分予科練資料館」36年の歴史に幕 現地で閉館式、収蔵品移設へ寄付募る」
太平洋戦争で亡くなった特攻隊員の遺品などを展示しことし8月に閉館した大分市にある資料館からプロペラが付いた「ゼロ戦」のエンジンなどの展示品が11日までにすべて引き取り先の神社に運び出されました。
…中略…
3年前に川野さんが亡くなってからは、息子の孝康さん(69)が管理していましたが、高齢を理由にことし8月に閉館し、特攻隊員の遺書や遺影などおよそ3000点の展示品のほとんどは大分県護国神社が引き取ります。
NHK大分「閉館した大分予科練資料館の展示品を引き取り先の神社に搬出」
資料の移転にあたってはクラウドファンディングを実施し、無事に達成しています。
クラウドファンディングページ:父の遺した「予科練資料館」を後世に引き継ぎたい
閉館日については以下の記述を参考にしました。
展示品は大分県護国神社が引き継ぐことになり、運び出しの作業のため、見学の受け付けは5月25日で終了。そのため、5月は最後の見学を希望する多くの人たちが訪れました。
TOS NEWS NNN「閉館する特攻隊の資料館 それでも戦争の記憶を次世代に クラウドファンディングに360度画像 大分」
閉館情報データベースとは?
路上博物館の独自調査によって日本のミュージアムの閉館件数が増加している可能性が高いことがわかりました。このような「誰にも注目されずひっそりと閉館が進む状況」を「サイレント閉館」と名付け、より多くの人々がこの状況に気づくきっかけを作ることを目指すプロジェクトを立ち上げました。
「閉館ミュージアム情報データベース」はこの調査の過程で発見した全国のミュージアムの閉館情報について収集・公開することを目的としたものです。
※ミュージアム:博物館、美術館、水族館、動物園、植物園、科学館、資料館などの施設
より具体的な調査のためのクラウドファンディング・寄付募集中
本調査を推進するための資金を集めるためにクラウドファンディングに挑戦しています。期間は2024年11月22日から同年12月25日までです。以下のページからご寄付いただけます。
ぜひ応援のほどよろしくお願いいたします。
お問合せ
ご寄付についてや掲載情報についてのお問合せは以下のお問合せフォームよりお願いいたします。