棟方志功記念館
基本情報
所在地:青森県青森市松原2丁目1の2
開館年:1975年11月
閉館年:2024年3月31日
展示されていた物
棟方志功のコレクション、786作品、2,050点が収蔵されていました。
閉館理由
閉館理由は財源確保が難しくなったことと建物の老朽化とあります。
新型コロナウイルス感染症の影響により、来館者数の落ち込みが長期にわたった結果、館運営のための財源確保が大きく影響を受けました。
また、開館から 46 年を経過した建物設備は、老朽化に加え、高齢化社会へのバリアフリー非対応等、中長期の視点で考えた場合、安心してご観覧いただく、安全に作品を守り続けることが困難でありますことなど、諸般の事情から閉館することにいたしました。
棟方志功記念館「閉館について」
具体的な金額としては令和5年度の事業計画(この時点で最終年度となることが記載されている)の「収支予算書」には正味約2,200万円の赤字になることが予想されていました。
基本方針
令和5年度は当財団にとって記念館閉館という大きな節目の年であり、棟方志功画伯生誕120 年の記念すべき年でもある。
棟方志功記念館「令和5年度事業計画」
※画像引用元も上と同じ
棟方志功記念館は青森県立美術館が開館した平成18年から「事業連携等に関する協定」を締結しており、相互の交流を行っていました。そのため、閉館後の資料の移転も実施できたと推測できます。
青森県立美術館の開館にあたり、平成 18 年度から「事業連携等に関する協定」を締結のうえ、所蔵作品の相互貸与及び棟方志功に係る展覧会の実施による棟方志功画伯の顕彰を強化するとともに、長年の美術館支援及び記念館運営のノウハウを活かした県立美術館の円滑な運営に寄与するために行う県立美術館業務を受託してきた。
棟方志功記念館「令和4年度事業計画」
収蔵資料の移転先である青森県立美術館では専用の展示室が用意されており、閉館後の資料の展示形態としては非常にスムーズな移行ができたように見えます。
ことし閉館した棟方志功記念館で収蔵されていた棟方作品が青森県立美術館に移され、専用の展示室で公開されています。
青森市にある棟方志功記念館には、青森市出身の版画家、が収蔵されていましたが、ことし3月に閉館しました。
このコレクションを青森県立美術館が保管することになり、「棟方志功展示室」を2倍余りの広さに拡張して今月6日から公開を始めました。
NHK青森「閉館した棟方志功記念館で収蔵の作品 県立美術館に移され公開」
閉館情報データベースとは?
路上博物館の独自調査によって日本のミュージアムの閉館件数が増加している可能性が高いことがわかりました。このような「誰にも注目されずひっそりと閉館が進む状況」を「サイレント閉館」と名付け、より多くの人々がこの状況に気づくきっかけを作ることを目指すプロジェクトを立ち上げました。
「閉館ミュージアム情報データベース」はこの調査の過程で発見した全国のミュージアムの閉館情報について収集・公開することを目的としたものです。
※ミュージアム:博物館、美術館、水族館、動物園、植物園、科学館、資料館などの施設
より具体的な調査のためのクラウドファンディング・寄付募集中
本調査を推進するための資金を集めるためにクラウドファンディングに挑戦しています。期間は2024年11月22日から同年12月25日までです。以下のページからご寄付いただけます。
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