プロジェクトの概要

サイレント閉館プロジェクトは、日本全国のミュージアムの閉館状況の実態調査や問題提起、解決策の提言や普及啓発を行うプロジェクトです。
サイレント閉館とは「誰にも知られずにひっそりと閉館が進む状況」を意味する言葉です。一般社団法人路上博物館が2024年9月に実施した調査から、全国のミュージアムの閉館が増えている可能性があることがわかり、この社会課題を世に広めるために命名しました。
サイレント閉館プロジェクトでは、以下の3つの取組みを進めるプロジェクトです。

全国の閉館状況の実態調査

全国のミュージアムの閉館状況について調査及び発信をします。全体的な情報の収集に加え、個別の閉館理由などの調査も行います。

資料情報の保存

閉館・休館するミュージアムの資料をデジタル化して保存する活動をします。

対策・対応の普及啓発

サイレント閉館に対してどう対応していくべきかの検討やその対応策の普及啓発活動をします。

プロジェクト開始の経緯

サイレント閉館プロジェクトは、私たち一般社団法人路上博物館が日々の活動をする中で「ミュージアムの閉館のニュースを聴く頻度が増えた気がする」という気付きからはじまりました。最初に、全国のミュージアムの閉館状況を調査するために2024年9月にミュージアムの閉館の報道件数の調査を行いました。
その結果、2022年までは年約10件だった閉館が2023年には21件と約2倍に増加。今年(2024年)は9月の時点ですでに14件に上っていることがわかりました。
このことから、全国で「誰にも知られずにひっそりと閉館が進む状況」が発生しているのではないかと考え、この現象を「サイレント閉館」と名付けさらなる調査・対策活動を開始しました。
何人かの有識者や専門家へのインタビューを含めた調査を進める中で、全国のミュージアムの閉館状況を調査している先行事例がない(もしくは公開されていない)ことがわかりました。
当初、私たちは「サイレント閉館が進んでいるかもしれない」ことが課題の中心だと考えていました。しかし、実態は「サイレント閉館が進んでいるか誰も気付けない状況」にあることがわかりました。

※本ページでは「ミュージアム」という言葉を、博物館、美術館だけでなく、動物園・水族館・植物園、資料館、科学館などを包括的に指す言葉として使用しています

プロジェクトの現状

サイレント閉館プロジェクトは2024年末にクラウドファンディングを実施して本格的にスタートしました。現在(2025年2月)はこのクラウドファンディングでいただいた寄付金をもとに調査及びデジタル化活動を行っています。

寄付を募集しています!

本プロジェクトの推進にあたりみなさまからの寄付を募集します。いただいた寄付金はサイレント閉館プロジェクトの運営のために大切に利用させていただきます。(寄付専用の外部サイトへ飛びます)

閉館・休館情報提供フォーム

サイレント閉館プロジェクトでは以下の3つの募集を随時行っております。ご協力いただける方はぜひよろしくお願いします。またご質問などありましたらお気軽に路上博物館までご連絡ください。

閉館・休館情報提供フォーム

サイレント閉館プロジェクトでは、みなさまから全国のミュージアムの閉館や休館に関する情報を募集しています。最新の情報に限らず、何年も前の過去の閉館情報なども非常に貴重になっています。また、規模が小さいところ(個人で運営しているミュージアムなど)の閉館・休館情報も非常に貴重な情報です。
いただく情報は重複していても全然構いませんのでぜひ情報をご提供ください。

閉館実態調査インタビュー

路上博物館では実際に閉館を経験した方へのインタビューを行っています。具体的にどのようなことが発生しているのかや、今後の閉館に対してできる取り組みなどについてお話をお聞きするものです。実施はオンラインにて1〜1.5時間程度全1回の実施を想定しています。2025年4月までのインタビューは同年5月に発行する報告書に記載予定です。それ以降のインタビューは随時、情報を分析・発信させていただきます。
ご協力いただける方は以下の詳細資料を御覧いただき、路上博物館までご連絡ください。

寄付の募集

本プロジェクトはみなさまからの寄付によって運営されています。日本社会全体の問題でもある「ミュージアムの閉館実態がわからない」という現状に対して、ご協力いただける方はぜひ以下のフォームよりご寄付をよろしくお願いします。

お問い合わせ

本プロジェクトに関するお問い合わせ、取材などは以下のフォームよりご連絡ください。また、大量の閉館・休館情報を一括で送りたい場合も以下よりお問い合わせください。

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